『KING CRIMSON / THE GREAT DECIEVER -live 1973-1974』

KingCrimson_GreatDeciever.jpg 前の記事で絶賛しまくっていたキング・クリムゾン黄金メンバー時の、4枚組ライブ・アルバムです。

 キング・クリムゾンの伝説のファーストアルバムを聴いて、ベーシストの女の先輩が「これ、ライブで出来るの?」なんて事をいっていたことがあります。こういう意見って、スタジオでオーバー・ダビングがいくらでも可能になったビートルズ以降のポピュラー音楽では、当然出てくる疑問かと思います。まして、プログレッシブ・ロックと呼ばれているジャンルでは、けっこう手の込んだこともしていたりするので、あながち外れでもない。私自身、プログレの場合、スタジオ録音の音楽とライブで演奏される音楽は別物と考えていました。しかしこのライブアルバム…聴いてびっくり、『暗黒の世界』に入っていたスタジオワークの賜物と思っていた曲が、そのままフルで入っていたりしました。あれ、ライブ演奏だったのか(゚ロ゚ノ)ノ …恐るべし、キング・クリムゾン。

 ライブで必ず演奏する事にしていたという、インプロヴィゼーションがかなり聴けるというのが、このアルバムの特徴じゃないかと思います。う~ん、これはカッコいい。。もうひとつライブ繋がりでいうと、いつもはリーダーとして楽曲の構造だったり、音楽がまとまるように常に尽力するギタリストでバンドマスターのロバート・フリップが、唯一自分のソロを全力で発揮する「21世紀の精神異常者」。このライブでのこの曲の演奏、バンド自体が黄金期のマイルス・デイヴィスQに匹敵するほどのすさまじさなんですが、その中でもギターソロ、超絶です。。このギター・ソロの為だけにこのCDを買っても損はないというぐらいの物凄さ。こんなにギターのうまい人だったのか。このギター・ソロを聴いて以降、キング・クリムゾンのライブ盤は、ブートを含めて片っ端から聞いたんですが、「21世紀の精神異常者」だけは思いっきりギターソロをインプロヴィゼーションで演奏する事にしていたみたいで、どれも全く違ったアプローチ、書きソロなんかじゃないんですね。インプロヴィゼーションを売りにしているモダンジャズですら、リックの組み合わせでソロを構築している人が殆どだというのに、これは脅威です。

 4枚組で凄いボックスに入っていて、ブックレットもロバート・フリップ本人の描き下ろしという事で、こういう高額なものを人に薦めるのはちょっとなあ、と思っていたんですが…おお、今だと中古で2500円ぐらいで買えちゃうのか!もし、前の記事で紹介したアルバムを気に入っていただけたなら、これは確実に買いです!!




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Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです(ノ^-^)ノ
音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。
プロでも評論家でもありませんので、たいした事は書けないかも知れませんが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!! レコ芸に載っていた近藤譲さんの新譜、室内楽作品集みたい。好きな作曲家なんで聴きたいんですが、持っている2枚のALM盤と4曲かぶってるので悩み中…
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