「人間の証明」の翌1978年に公開された角川映画です。原作は前作と同じ森村誠一さん、主演は高倉健。社会巨悪と戦う推理サスペンス調の映画なんですが、健さんは無口で仁義を通してメチャメチャ強いので、東映任侠映画の頃の健さんとなんにも変らないです(^^)。健さん、カッコいい。子供のころは、友達のお兄さんが「あの映画は自分の腕の肉食ったりしておっかないぞ」というもんだから、恐ろしくて見れませんでした。あのお兄さんは性格悪かったな。
この映画、人に説明しようとすると、なんと説明して良いやら分かりません。自衛隊の特殊部隊が東北の寒村を全滅させるとか
(*追記:「あれは自衛隊が全滅させたんじゃなくて、全滅させたところに自衛隊が居合わせたんです」とのご指摘をいただきました。ご指摘いただきました名無しさん、ありがとうございました!)、生き残った少女が超能力を持ってるとか、なんだかとんでもない要素が色々と入ってるのでね( ̄ー ̄)。その殺戮現場にいた自衛隊の隊員(高倉健)が、自衛隊退役後に生き残った少女(薬師丸ひろ子)を養女に貰いますが、命を狙われます。ある刑事は、この隊員が少女の両親を殺した犯人ではないかと疑いはじめます。自衛隊では、彼をマークします。まあこんな感じで、主人公がいったい何者であるのか、また事件の真相が何であるのか、こういうものを軸に話が展開するので、メッチャ面白い!そして後半はランボー張りのサバイバル。そして話は回収できず( ̄ー ̄)。構図やら編集やら色々とアマチュアっぽいのは相変わらず角川映画っぽいですが、そういう所はさておいて面白いというのも角川映画っぽいです。やっぱり本の会社だからストーリーがメインになってしまって、映像や音楽はアマチュアなんですかね。そうそう、音楽は
大野雄二さんが担当していますが、「ルパン三世 カリオストロの城」とそっくり。カリオストロの城の公開は翌年、この2年のうちに映画音楽を8本も担当しているので、新しく作ってる暇がなかったのかも(^^;)。
「人間の証明」は途中で何度も見るのをやめようと思ってしまった僕でしたが、この映画は面白くって、最後まで目が離せませんでした。前作の主演・松田優作さんとの共演は、この約10年後のハリウッド映画
「ブラック・レイン」で実現します。ブラック・レインでは優作さんの圧勝ですが、この時点では健さんに軍配かな(^^)。あ、そうそう、このあと角川映画の看板女優となる薬師丸ひろ子さんは、この映画が銀幕デビューです。
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同時期に6兄弟がサルの神様と怪獣killすのは見てたんですがね。
あっちは頭の皮剥いだりしてませんでしたっけ。
あまちゃんで見て以来、動く薬師丸さん見てないんで
借りてきます。
(英訳しないと不正な投稿扱いになっちゃてマス)