『ジョージ・クラム / 幼子たちの古えの声、マクロコスモスⅢ』

Crumb_AncientVoices.jpg クロノス・カルテットの吹き込んだクラムの「ブラック・エンジェルズ」を聴いて、アヴァンギャルドにハマりました。もともとフリージャズや現代音楽も大好きだったので、必然といえば必然だったかもしれません。で、クラムのCDはお金を貯めては片っ端から聴いていきました。レンタルCDにあるような作曲家でなかったのは当然ですが、輸入盤でも探すのに苦労しました。で、日本盤も出ていたこのCDは、比較的手に入れやすかったです。

 このCDには、「Ancient Voices of Children」という曲と、「Makrocosmos Ⅲ」という2曲が入っています。前者は、ガルシア・ロルカのテキストに、チェンバー・サンサンブル、ソプラノ、ボーイソプラノという編成。で、綿密に書きこまれたアヴァンギャルドです。カッコよすぎる。。これは必聴です!
 そして、もうひとつの「マクロコスモスⅢ」です。マクロコスモスというのは、クラムが書き続けたピアノ曲です。僕は、4番までは知っているのですが、それ以降はあるのかどうかも分かりません。で、4番は楽譜を手に入れて弾いた事があるのですが(ふたりで弾きました)…内部奏法バリバリで、しかも図形譜とかそんないい加減なものではなくて、綿密に指定があるものだから、死ぬほど大変。ピアノの内部奏法って、ピアノの弦を指で直接触って弾くんですが、あれだけ弦があると、どの弦がどの音だかわからねえ(^^;)。。で、ピアノの弦に「ドは赤…」みたいにして色の紐をつけて弾いたんですが、あれは地獄でした。2度と弾きたくないと思ったんですが、しかしいい曲すぎて弾かずにいられなかったのです。で、このCDに入っているのは第3番。これがまた格好いい!!3番は2台ピアノに、ふたりの打楽器。いま、現代音楽のピアノ曲の作曲の分野では、内部奏法というのはもう忘れ去られているというか、違う所にテーマが移ってると思います。しかし、普通の鍵盤による音と合わせて内部奏法を使えると、ものすごい色彩感覚になるのです。手を突っ込んでメチャクチャやるだけの人は嫌いですが(^^)、クラムは凶暴さと理性が同居している感じで、実に格好いいのです!

 この音楽、もし気に入ったら楽譜も入手する事をおススメします!聴いているだけでは把握しきれなかった音楽の構造が、これでもかとばかりに見えてくると思います。なるほど、こういうことだったのか、みたいな。まさに、マクロコスモス(ピアノの内なる宇宙)でした!




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Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです(ノ^-^)ノ
音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。
プロでも評論家でもありませんので、たいした事は書けないかも知れませんが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!! レコ芸に載っていた近藤譲さんの新譜、室内楽作品集みたい。好きな作曲家なんで聴きたいんですが、持っている2枚のALM盤と4曲かぶってるので悩み中…
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