ホット・ファイブはシカゴで結成されたグループですが、この時代のジャズって、やっぱりディキシーランド・ジャズの色が強いです。そして、ディキシーランド・ジャズって、ブルーグラスやブルースといった音楽と未分化のところがあって、かなり面白い(^^)。楽器編成にバンジョーやクラリネットが入っていて、演奏は管楽器奏者が全員同時にアドリブ演奏するところなんかは、ブルーグラスそっくり。そして、「I'm Not Rough」みたいなヴォーカルものの曲になると、ブルースそのものになったり。そして、アドリブ演奏となると、さすがは名門ジャズバンドで叩きあげただけのことはある素晴らしいアドリブ能力!そして、アンサンブルの決まり具合がなかなか見事。いやあ、ジャズ・エイジに生まれたシカゴ・ジャズの最初のピークって、アームストロングの楽団なんじゃなかろうかと思ってしまいました。