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Category: CD・レコード > ジャズ   Tags: ---

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『Miles Davis / Cookin’』

Miles Davis Cookin チャーリー・パーカーとの共演で名をあげ、その後ニューヨークに出てジュリアード音楽院で音楽を学び、ブルーノートからリーダー作を発表…みたいな感じで、ジャズ・トランぺッターとして順風満帆のスタートを切ったマイルス・デイヴィスですが、その黄金時代の前半である1950年代前半は、プレスティッジからハードバップ系セッションで大量のリーダー作を発表しました。その中には名作と言われてるものが結構ありますが、ジョン・コルトレーン参加、ピアノはレッド・ガーランドというクインテットの名作のひとつがこれです。1956年発表、「クッキン」です!

Miles Davis (Tp), John Coltrane (Tsax), Red Garland (P), Paul Chambers (B), Philly Joe Jones (Dr)

 大人の音楽だ…。ハードバップというと、どこを切ってもキンタロー飴な音楽の代表格と聴く前は思ってしまうんですが、実際に聴くと素晴らしいものが結構あって、これもそんな1枚でした。ちょっとしたことだと思うんですが、起承転結の作り方が実に音楽的で、ソロまわしてるだけなんて甘いもんじゃないところが素晴らしい(^^)。この頃のマイルス・クインテットの演奏って、火の出るような爆発力ある音楽じゃなくって、エレガントさを失わない感じ。例えば、レッド・ガーランドのテンションの挟み方が見事。これ、50年代ですよね…ジャズって、ナイトクラブで演奏されるエンターテイメントな娯楽音楽だったはずですが、そうとは思えないほど和声の進化した音楽なんだなあ、と思い知らされます。そしてその上でラインを作るマイルスのソロの組み立てが見事。1曲目「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」はマイルスの18番ですが、アドリブで作ったとは思えないほど綺麗なライン、しかも起承転結が見事で、実に音楽的な組み立てです。このあたりがクラブ叩きあげなだけじゃなくってジュリアードで学んだ人という感じ、エスプレッシーヴォな音楽の大局的な作り方が分かってるというか、コード・プログレッション的にはコーラスまわすだけの構造なのに、マイルスが作ると、その中で大きな構造をきれいに作るんですよね。自分のソロ番になると勢いよくひたすら音符を埋めるだけのハードバップやフュージョンとは大違い、これこそ音楽だ。あと、マイルスのグループにいたからなのか、コルトレーンも後々ソロの組み立てがすごくうまくなるんですが、この頃はもう一歩かな(^^;)。でも、「When Lights Are Low」のソロあたりは、もうコルトレーン節になってます。
 というわけで、40も過ぎると年相応の音楽を聴きたくなるというか、モダンジャズ黄金期の音楽あたりを心地よく感じたりして。一生懸命バンド活動してた頃は、「ハードバップなんてジジイ相手のエンターテイメント演奏して小銭稼ぎなんてやってられっか」みたいな気持ちもあったはずなのに、いま聴くと音楽的な部分がよく聴こえてきて、実によく出来た軽音楽だと思いました。ジャズ、いい!

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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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