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Category: CD・レコード > ジャズ   Tags: ---

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『富樫雅彦+佐藤允彦 / カイロス』

TogashiMasahiko SatoMasahiko_Kairos 日本フリー・ジャズの超名作!もともと「双晶」というタイトルで出ていた1973年の「インスピレーション&パワー14」のライブ録音ですが、CDになって収録時間が延び、ステージをフル収録になりました。ジャケットもメッチャかっこいい。

 富樫雅彦さんは日本のフリージャズ系のドラムでは第一人者。ジャズを叩かせても超一流ですが、足が麻痺してしまってからは上半身だけで叩くパーカッション的なドラムになりました。昔、ジャズバンドの先輩から、「富樫さんが足を悪くしたのは、実は○○という理由があって…」なんて聞いた事があって驚きましたが、この録音でも足は使ってません。でもそれが幸いして、月並みなジャズドラムにならなかったのがカッコいい。武満徹さんあたりもそうですが、現代音楽に日本色を入れる時って、スペースの作り方がけっこう大きいと思うんですよね。
 とはいうものの、このCDの主役はあきらかに佐藤允彦さんのピアノ。全2曲収録ですが、どちらも音楽を作ってるのは佐藤さんで、富樫さんは佐藤さんにつけてる感じです。佐藤さんの煮えたぎるような演奏が熱い!クラシックで楽譜べったりの音楽をやっていると、「自由に弾きたい!」という欲求が高まったりする僕ですが、そういう内側から出てくる爆発力がすごい!!そしてメッチャクチャうまい!あと、ここが大事なところだと思うんですが、あくまで実験音楽的な「即興なら何でもいい」みたいな演奏はしてません。例えば2曲目「Kairos-2」では、佐藤さんは高速で主題を次々にヴァリエーション化していって、次に2主題を同じく次々にヴァリエーション化。ここが終わると展開部…という具合で、シンプルではあるんですが様式がしっかりしてます。演奏技術の高さだけでなく、こういう様式面できっちり構成できている所が、でたらめフリーとは違うところ。かっこいい!!

 練りに練られた音楽ではなく、崩れないように最低限のモチーフと楽式だけを決めた上で、あとは身体の限界まで演奏しまくる熱気がすごい、これぞジャズ!今ではちょっとプレミアついてしまっているようですが、見つけたら即買いの大名盤だと思います。いや~久々に聴いたら燃えてしまった、日本のフリージャズはメッチャかっこいいな。。


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Comments
JazzTokyo 
冨樫さんが事故から復帰した初めてのコンサートで、終生の音楽パートナーであった佐藤允彦さんが相手を務めました。オリジナルはLPに収録可能な長さに編集したのですが(もちろん、佐藤さん、冨樫さん自身で)、70年代の日本のフリージャズをシリーズ化するにあたりCDに完全収録しました。ホール(映画館)の客席で収録していたファンのテープが音源になっています。
Re: JazzTokyo 
Kenny Inaoka 様、書き込みありがとうございます。もしかして、JazzTokyo の批評家様でしょうか。そんな方に、こんな辺境のブログに来ていただいて、感激です。

オーディエンステープなのですか!それにしては音がよくて、驚きました。きっと、ミュージシャンの出音がいいんですね。このアルバム、僕は2018年に聴き直したCDのベスト3に入れさせていただきました。

個人のお粗末なブログですが、これからも、たまに遊びに来ていただければ幸いです。

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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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