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心に残った音楽♪

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Category: アート・本・映画 etc. > 本(漫画・サブカル)   Tags: ---

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コミック『迷走王ボーダー』 原作:狩撫麻礼 画:たなか亜希夫

MeisououBorder.jpg うあああああ、漫画原作者の狩撫麻礼さん、今年の1月に亡くなってたのか?!これは言葉が出ない…。「ボーダー」も「ハード&ルーズ」も、自分の多感な青春時代に心を動かされた、素晴らしい漫画でした。安保闘争の頃の大学生たちがバリケードの中でフォークミュージックを聴いたり「あしたのジョー」を読んでいたように、優等生でもなく将来どう生きればいいか分からなかった20歳の頃の僕は、この人の漫画を何度も読みふけっていました。20歳ぐらいの時にマンガに人生を考えさせられた…な~んてなかなか恥ずかしくって言いにくいんですが、僕は社会に出る直前の時期に、このマンガに「どう生きるか」を真剣に考えさせられたのでした。それぐらいスバラシイ漫画です。
 
 漫画週刊誌に連載されていたマンガなので、読者に人気がなければ打ち切られるでしょうし、その辺は読者をひきつけるような事件やドラマも起これば、ギャグも色々とぶっこんであります。でも、このマンガの一番の主張と魅力は、生きていくうえで人間は何を判断基準にしていくべきなのか、これをテーマにしている所だと思います。主人公は蜂須賀という、定職に就かずに安いぼろアパートに住んでいる40歳の男です。でも彼は若いときからやる気なくだらしなく生きてきたわけではなく、色々な事を考え、もがきながら最後にこのアパートに行きついています。
MeisououBorder_137.jpg彼は、女にもてるためにチャラい恰好をして何の考えもなく流されている若者を見て怒り、工事現場で働く女性を見たり、地下ボクシングで生きぬいている老人を見たりすると共感します。とてつもないセレブでセックスアピールの強い美人姉妹に愛されても、彼女らに傲慢さを見ると切り捨てます。若いころに、意味なんて問わなくなって金や私欲ばかりに浮かれ始めた日本の社会に、違和感を覚えながら葛藤する姿は他人事ではなく、そこに共感を覚えました。色々なエピソードがある中で、最後に彼の下す決断の理由に共感するのです。

 マンガだと思って馬鹿に出来ない、「ルパン三世」や「じゃリン子チエ」といった大人の鑑賞に堪える漫画をたくさん生み出した「漫画アクション」に連載されていただけあって、大人の鑑賞に堪える内容でした。高校生ではこの漫画の真意が分からないかも知れませんが、大学生以上の人には、ぜひ読んで欲しい素晴らしい漫画です!子供向け漫画ではなく青年向けに作られた日本の劇画って、生半可な小説よりすばらしいと思える名作がけっこうあると思ってます(^^)。そしていまさらですが、狩撫麻礼さん、ご冥福をお祈りいたします。

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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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