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心に残った音楽♪

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Category: アート・本・映画 etc. > 漫画   Tags: ---

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コミック『ハード&ルーズ』 原作:狩撫麻礼 画:たなか亜希夫

Hard and Loose 探偵ものの漫画「大川端探偵社」を読んですぐに思ったのは、「あ、これは『ハード&ルーズ』の焼き直しだな」ということ。そっくりのモチーフの話がいくつもありました。そして個人的には、「ハード&ルーズ」の方が圧倒的に好き。たんに話が面白いだけでなく、その背景にある思想に魅了され、そして熱気が凄い!こういう熱さをいいと感じるか鬱陶しいと感じるかは、時代や世代によって違ってくると思うんですが、僕は冷めて分かったような態度を取る人より、全身でぶつかってくるもののほうが好きなのです。なんでもしたり顔で語れるほど分かってる人なんて、そうはいないと思うのでね。

 探偵ものの漫画なのですが、その背景には生き方や人生に対する問いが常にあるように感じました。話は一話完結で、齢をとってもステージにあがりつづけるストリッパーの話、ハンデを隠してリングに立つボクサーの話、余命宣告をされた詩人の話、自分を押し殺して実業で成功した男が自分に復讐される話…どの話も、「どう生きるか」が問われているように感じました。こういう所に真正面から切り込む事を「ダサい」「クールじゃない」と思う事の方がダサいと思うんですよね。実は逃げているだけというか。20歳ぐらいの多感な頃に、この漫画を読んで大いにゆすぶられました。読んだ事のない人には、「これは読まないといけない」と本気ですすめたい漫画のひとつです。

 漫画原作者の中で、僕は梶原一騎さんと狩撫麻礼さんのふたりがダントツで好きです。日本の漫画文化のいちばん熱い時代って、梶原一騎さんから狩撫麻礼さんあたりまで繋がっていった劇画の背景に横たわっている、60~70年代の戦後日本思想史を描き出した時だったと思っています。それは、文学や詩よりもダイレクトに本音を語れていたと思います。それ以降の日本は、思想と言えるほどのものを人が考えなくなりましたし。どう生きて行けばいいかを真剣に悩んでいた頃、むさぼるように読んでいた漫画のひとつでした。


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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