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Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

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『ブーレーズ:レポン、二重の影の対話 ブーレーズ指揮、アンサンブル・アンテルコンタンポラン』

Boulez_Repons.jpg ブーレーズの作曲した、電子音響を使ったシアトリカルな作品2つを収録したCDです。僕は解説を読まないとこの作品の意義の半分も分からなかったと思うので、英語がフランス語が分からない人は日本盤を買うのが賢明かも(^^)。

 「レポン」は、演奏者が3つのグループに分かれて、コール&レスポンス型で音楽が発展していく曲です。もしかしたら「レスポンス」という意味なのかな…フランス語分からん。3つというのは、6人のソリスト、24人のオーケストラ、そして電子音響システムです。音楽は、ソリストが音を提示して、オーケストラがそれに返答するという形をくりかえしながら発展していく感じ。電子音響システムの役割は、ソリストの音をリアルタイムで変形させる事。シアトリカルというのは、劇場内での楽器配置がそうで、オケは劇場の中央に位置、ソリストはそれぞれ劇場の隅に位置。というわけで、観客はソリストとオケの間に挟まれる事になるみたいです。ステージと客席という音楽の聴取関係を崩すとか、なにか意味があるんでしょうね。ただ、シンセと電子音響システムの違いが、CDだとよく分かりません(^^;)。M4なんかはピアノにディレイがかかってるので電気的な処理をし事はわかるんですが、「ピアノ+シンセサイザー」というソリストがいるので、ソリスト側で操作したのか、電子音響システムで操作したのか分かりませんでした。電子音響システムですが、たとえばロックやクラブミュージックみたいに「フィルターかけました!」「ピッチシフトしました!」みたいに露骨な音色処理はしていなくて、生の楽器と区別がつかないようにしてあります。では、どこに電子音響システムを使う必要があったかというと…この曲、音が増殖していく部分で、テンポ190ぐらいで、インテンポで8分音符の連続みたいなシーンが長く続くところがあります。これに演奏がどんどん折り重なってまるでミニマルみたいになるんですが、たとえばこういう所で電子音響システムを使ったのかも。たしかに「タタタタタタタタ…」みたいなものなら人間より機械の方がうまく演奏するでしょうし、その変奏が折り重なると、なおさら人間では演奏困難かも。ただ、そうやって機械に正確に演奏させた音楽が面白いかというと、それはまた別の話(^^;)。

 「二重の影の対話」は、クラリネットの演奏と、録音されたクラリネットの対話のような音楽。これもシアトリカルに、生演奏は劇場中央、録音されたクラリネットはステージを囲んだ後方のスピーカーから、という事みたいです。ぼうっとして聴いてると、最初のうちはクラリネットソロかと思ってしまうかも(^^;)。ただ、音の重なる所や、音が右や左から聴こえる時があって、だんだんどれが生演奏でどれが録音だか見当がついてきました。音楽的にはABCAみたいな構造で、僕的には影との対話というよりも、影との対話を含みつつあくまでクラリネット独奏と捉えた方が、構図がつかまえやすかったです。ところでクラリネット奏者のアラン・ダミアンという人、メッチャクチャうまいです、これはすごい…。

 現代音楽のうち電子音響系の音楽って、途中から「録音してそれを変調する」とか、そういう事をやるようになりましたが、これってどうなんでしょうね。50年代のエレクトロ系現代曲は面白かったんだけどな…。「レポン」も「二重の影の対話」も、面白くないわけではなかったんですが、なんか音遊びみたいに思えちゃうんですよね。どこまでいっても「面白いアイデアだね」というだけで、感動する事がぜんぜんないのです。頭で考えただけの音楽というか…音そのものだけでなく、なんで人間が演奏するのか、音楽ってどういうものが最善なのかとか、いろいろと考えさせられたCDでした。

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Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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