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Category: CD・レコード > ジャズ   Tags: ---

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『MODERN JAZZ QUARTET / PORGY AND BESS』

MJQ_PorgyandBess.jpg 「ポギーとベス」は言わずと知れたガーシュウィンの舞台音楽。中でも「サマータイム」は名曲として、今ではジャズ・スタンダードになっています。で、MJQは、このサマータイムのテーマに実に独創的なアレンジを加えます。リアレンジって、元曲を壊すだけだと何で元曲をとりあげる必要があったのか分からなくなってしまうし、では元曲に忠実だと全然アレンジになってないじゃないか、というわけで、アレンジものを聴く楽しさがなくなってしまうと思うんです。また、アレンジした方が元曲よりつまらなくなってしまうと、何でアレンジしたのかの意味すら分からなくなってしまう。というわけで、アレンジ物って、想像以上に、作る方のセンスが相当に問われると思うのです。それは、音楽の中だけのアンテナしか持ってない人には出来ない作業だと思うんですよね。ヴィブラフォンとピアノとコントラバスとドラムというカルテット編成に合わせたのMJQの「ポギートベス」のアレンジは、センスの良さの塊というか、聴いていて「ああ、いい…」と、音楽の悦楽に浸ってしまいました(^^)。

 「サマータイム」は、テーマ部分で、ペダルノートならぬペダルフレーズを使うのですが、これがノートだけなくリズム面でもテーマとポリリズミックな関係になって、実に良い!中古レコード屋でこれがかかっていて、即買いしてしまった。。それぐらい、グッと来たのです。で、2曲目は明るいけど落ち着いた、まるで春のような曲なのですが、これが途中からアッチェルしてドラムのビートがそこだけ強調されて、実に良い感じです。こういう阿吽の呼吸の演奏は、長年連れ添っているアンサンブルならではの妙技です。

 という具合で、何とも独創的で、しかし元の音楽の良さを壊してしまわず、これこそアレンジの妙というジャズ・アンサンブル版の「ポギーとベス」なのでした。これは素晴らしい音楽です。

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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