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Category: CD・レコード > 日本のロック・ポップス   Tags: ---

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『尾崎豊 / 15の夜(ライブ)』

OzakiYutaka_15noYoru.jpg 尾崎豊がデビューしたのは、僕が中学生ぐらいの頃。歌詞の内容からしても、僕はタイムリーな年齢だったと思うのですが、ぜんぜん食いつきませんでした(^^;ゞイヤァ。当時、日本のポピュラー音楽シーンは、ニューミュージックの次世代のタレントを発掘して売り出しているという感じでした。ソニーというレコード会社はここにかなり力を入れていて、新人をどんどんデビューさせ、その紹介のためにシングルを片っ端から収録したオムニバスアルバムなんかも大量に出してました。で、この手の音楽にハマった友人が、そのテープをダビングしてくれたんですが…クソつまらない(^^;)。どれもこれも、チャラい音楽だとしか思えなかったのです。ドアーズやルー・リードあたりも聴いていた頃なので、日本の「初恋が切なくて」みたいなガキくさいナルシスト歌詞オンパレードの音楽が安っぽく見えても仕方がなかったんでしょうね。で、尾崎豊の「15の夜」も入ってたんですが、全然つまらなかったです。

 しかし、あるきっかけで、このシングルCDになったライブ版「15の夜」を聴いたのですが…これが素晴らしかった。ナイス・ヴォーカル、思春期特有の鋭敏なセンス、反抗心、苦悩が入り混じったような詞。シンガーとはこういうものであって欲しいと思わずにはいられませんでした。

 なぜ、スタジオレコーディングされた「15の夜」がダメで、同じ曲のライブには感じ入ったのでしょう。スタジオ盤は、ニューミュージックの4リズムという典型的なバンドアレンジという型に嵌められてしまって、音楽が他に何万曲もあるような音楽と同じになって埋もれたんじゃないかと。参加している意味すら分からない、8ビートをただ叩くばかりのクズなドラムとか、「ダンダンダンダン…」という、誰が聞いたってウンザリするようなフィルとか、音楽を勉強した人なら2時間もあれば書けるようないい加減極まりないやっつけ仕事のアレンジとか。こういう雑な仕事に埋もれて、尾崎豊というシンガーが持っていた良さが全部かき消された。ヴォーカルのアーティキュレーションはかき消され、ニューミュージック特有のえらく細い音の録音で迫力は消え…すべてが台無しになった。ディレクターもエンジニアもアレンジャーも、クズとしか言いようがない。日本の大手レコード会社のスタッフというのは、よくもまあここまでセンスのない人が揃ったもんだなと思わされる事が(以下自粛)。
 しかし、このライブは違いました。エレアコ1本の弾き語りなんですが、これが尾崎豊というシンガーの良さを見事に伝えている。えらく生々しい叫びのような声、その表情、震えるような言葉。

 思春期特有の苦悩というものは、真剣であればあるほど深いものになるんじゃないかと思います。で、それに対して何らかの解答を自分で見つけて超えていく。超えてしまえば何という事はないと思うんですが、超えるまでは出口が見えない、死ぬほど苦しい、実際に自殺しちゃう人だっている。こうした頃を過ぎてからこの音楽を聴いても感じないかもしれませんが、苦悩の真っただ中にいる人にとって、これほどのカタルシスを得られる歌はなかなかないんじゃないかと思います。また、そういう頃を体験した人には、何とも言えない郷愁を覚える音楽ではないかと。いや、齢を取ってからこういうのを書くってのは恥ずかしすぎるんですが(^^;)、しかし尾崎豊という人、自分の言葉を持った、得難いシンガーであったと思います。


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Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
スゴイのが出る!King Crimsonの1970-1972年の間のスタジオとライブ音源!21CD+4BD+2DVD!リハーサルテイクとか、メッチャ聴いてみたい!2万円か、また貯金しないと。。 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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