セットリストは「モンクス・ムード」「エピストロフィー」「エヴィデンス」「ブルー・モンク」などなど、モンクの名曲のオンパレードです。そして…あら~意外といい音でビックリしました。秘蔵録音という事で、オーディエンス録音の劣悪な音かと思ってたんですが、ベースどころかドラムのハイハットまでよく聴こえるので、これはマイクをいっぱい立てた放送局録音かなんかじゃないのかな。。モンクのグループの演奏はいつも通りで良好、これは想像がついたんですが、コルトレーンのソロが良くって驚きました、「Sweet and Lovely」のソロなんて絶品!コルトレーンって、55年にマイルスのバンドに抜擢されますが、麻薬でヘロヘロになって首にされたのが57年、この録音の頃です。そこでモンクに拾われ、自分のリーダー作も何作か出して、翌58年にマイルスのグループに復帰、そこから先はマイルスを置き去りにするほどの大躍進。というわけで、ドラッグでボロボロの時の演奏かと思いきや、最初のマイルスバンド在籍時よりいい演奏じゃん、すげえ。。ただ、アドリブソロはいいんですが、テーマの演奏がシャバラバ、エピストロフィーのテーマなんて聴いてて恥ずかしくなっちゃいました。なるほど、この頃からコルトレーンはアドリブの事しか頭になかったんだな(^^;)。。