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Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

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『チャイコフスキー:交響曲第6番《悲愴》、弦楽のためのセレナーデ カラヤン指揮、ベルリンフィル』

Tchaikovsky_Symphony6_Serenade_Karajan.jpg カラヤンはチャイコフスキーが大好き。これは1964年2月の録音で、4度目の録音のものだそうで。ちなみに、カラヤンは悲愴を7回録音してるそうです…やめてください、多すぎです(^^;)。

 交響曲第6番「悲愴」。聴いてまっ先に感じたのは…金管のリズムが悪い(^^;)。1楽章2主題経過句の金管は遅れて吹けてないし、展開部クライマックスでは明らかに突っ込んでリズムが (^^;)。他にも、展開部でオケ全体がばらけかけるとか、天下のカラヤン&ベルリンフィルにしては珍しく、細かい所で色々やってるなあ、みたいな。。でもデュナーミクもピアノからフォルテまでも広いし、全体のスケールがすごく大きい!

 「弦楽のためのセレナーデ」。この曲は鬱と美を行ったり来たりするチャイコフスキーの、美の方面が強く出た音楽。優雅で綺麗で…みたいな。1楽章や3楽章が有名ですが、個人的には第4楽章のスタートがヤバい。いやあ、これは死ぬ直前に頭の中で鳴り響く教会音楽のようだよ、なんという美しさ…って、それで終わらずに結構盛り上がっちゃうんですけどね(^^;)。

 ジュリーニ&ロサンジェルスフィルの演奏と比較すると 、ジュリーニの方は、整合性が取れているし傷も破綻もない、でもちょっと小さくまとまった感じ。カラヤン&ベルリンフィルの方は傷もあればあぶない所もある、「提示部をこのテンポで行ったなら再現部はこれだと速すぎないか?」とか色々思うところあって全体のバランスもきわどい(なんかこれも金管のせいの気がする)、でも行く所はグワーッと行ってスケールが大きい感じ。ちなみに録音は64年で、ジュリーニ&ロスフィルの録音よりも古いのに、カラヤン&ベルリンフィルの方がぜんぜんいいです。それぞれの楽器の音が鮮明に聴こえるし、音像も音場も見事。フォルテシモもこっちの方が大きい(^^)。。

 う~ん、帯に短したすきに長しですね(^^;)。それでもどちらかを選ぶなら…カラヤン&ベルリンフィルの方かな?僕はロックでジャズな人なので、多少の傷があっても勢い優先という事で(^^)。でも、全体がこれだけ音楽的という事は、カラヤンの思い描く「悲愴」はすごい劇的。なんとなくですが、カラヤン指揮の録音でこれ以上の「悲愴」って、きっとあるんでしょうね。こうやって、クラシック好きは同じ曲の別録音をせっせと買い集めるドツボにハマっていくのでした(*゚∀゚*)。

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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