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Category: CD・レコード > ブルース・ソウル   Tags: ---

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『Stevie Wonder / Talking Book』

Stevie Wonder Talking Book 70年代のスティーヴィー・ワンダーは、まさに黄金期!これは1972年に発表されたアルバムで、サウンドが古いモータウン・サウンドからガラッと変わって、ニューソウルっぽくてものすごくいいです(^^)。

 アルバム1曲目「You Are the Sunshine of My Life」が抜群に気持ち良くて、あったかくて、人を幸福にする言葉に満ちあふれて、メッチャいい曲です!こういうあったかい言葉を伝えられる所が、作曲の才能や歌のうまさ以上の、スティーヴィー・ワンダー一番のいい所なんじゃないかと。
 アルバム全体は60年代の野暮ったいリズム隊にストリングスとホーンとコーラスをブワッと重ねるモータウンサウンドではなくなっていて、ほぼバンド編成、これがめっちゃセンスいい!ピアノやエレピを基調にした曲など、楽器編成の幅が格段に広がっています。60年代からこういう風にアレンジにも凝っていたら、スティーヴィー・ワンダーの曲ってもっと注目された曲がいっぱいあったんじゃないかなあ。余計な音を排除したアレンジになって活きたのは、僕はバラードだと思ってます。「You and I」なんて、余計な音をなくしているので、歌の表情や和声とメロディの関係が見えやすくなって、「スティーヴィー・ワンダーって、こんなに歌心ある人だったんだ」って感動してしまいました。全米1位となったあの有名な「迷信」は、僕はあんまりいい曲と思わないのでパス(^^)。

 ニューソウル系の洗練されたサウンドになった70年代のスティーヴィー・ワンダー、最高です!アメリカの70年代ロック/ポップスで、いちばん洗練された音を作ったのって、スティーヴィー・ワンダーなんじゃないかと。70年代、白人のロック/ポップスが産業ロックに走ってどんどん安っぽくなっていったのに、黒人音楽は逆に大量生産のチャートミュージックから脱して音楽的に深化していくという逆転現象。なんでこうなったのか、興味ある所です(^^)。

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Comments
 
BACH BACHさん、こんにちはー。

70年代の白人と黒人の音楽の方向性、確かに興味深いですよね。

白人社会は、60年代末の革命運動の挫折から、精神性のようなものに倦怠感が出て、その反動的に享楽的な方向へ。ストイックさは技術の鍛練に向かい、それらが融合。ロックがカウンターカルチャーではなくなり産業として成立しはじめたという要因もあると思います。
黒人社会は、60年代公民権運動によりそれまでなかった黒人としてのアイデンティティーが芽生えたものの、法律が変わっても差別がなくならない矛盾や、自由になったからこその苦悩が、内省的な方向へ向かったのではないかと。
アバウトな私見ですが。

スティーヴィーはあったかくていいんですよね。
冬はとくに懐炉がわりになります( ̄▽ ̄;)
なるほど! 
goldenblue さん、書き込みありがとうございます。

なるほど、たしかにニューシネマの終焉と産業ロックの出現が大体重なってるし、合衆国の白人文化ってそういう面がありそうですね。考えても見なかった事ですが、言われて腑に落ちました!
黒人社会も、なるほどです。特に、ジャズやファンクやニューソウル周辺がちょっと面白い事になってるな、と感じます。マイルス・デイヴィスですら内省的なブラック・ミュージックをやりはじめましたもんね。

素晴らしい書き込み、有難うございました!70~80年代のスティーヴィー、もうちょっと聴いてみようと思います。有名なアルバムだけは持ってるんですよね(^^)。


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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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