『John Lee Hooker / sings BLUES』

JohnLeeHooker_singsBlues.jpg 中学生の頃、僕が初めて買った、戦前ブルースのレコードです。これがもの凄い衝撃で、「うわ、こんな音楽があるのか…」と、痺れてしまったのを今でも覚えています。

 リズムを刻む「カツン、カツン…」という靴の響き、2ビートで「ジャッ、ジャッ…」というギターのカッティング、これがずっと聞いているうちに呪術的な陶酔感を引き起こしていく感じ。そして、「umm...」という唸り声から始まる、低音で歌われる、唸るような呟くような声がズシッ、ズシッと体にしみこんでくる。。詞の部分はメロディがない呟くような、あるいは叫ぶような歌い回しもけっこうあって、ものすごい個性。うう、すげえ。。で、ギターのサウンドも独特で、これはたぶんアコースティックギターじゃなくって、昔のギブソンとかのエレキギターを直でアンプにつないでるんじゃないかと思うんですが、これが潰れたような独特のサウンドなんです。スチール弦のギターというと、高音が伸びる感じのイメージなんですが、これはハイが全然伸びずに、中域が「ビーン」って響いている感じ。なんか、独特の感触で、これが歌の合間にすごい合いの手のフレーズを挟み込んできて、すごい格好いい。ギターに関して言えば、こういうタイプのブルースというのは他に聴いたことがありません。ジョン・リー・フッカーのオリジナルな表現という感じなんじゃないかと。

 こんな歌、ちょっと他では聞いたことがありません。なんか、病み付きになる感じで、聴き始めると、どんどん引き込まれてしまいます。ジョン・リー・フッカーという人は人気があったらしく、色んなブルースのレーベルからアルバムをたくさん出しているんですが、音楽はどれも同じ(笑)。その全部を聞いたわけではないのですが、有名な作品を4~5枚聴いた中では、このレコードが出色の出来なんじゃないかと思います。一番生々しい迫力があって、おススメです。
 ところで、ブルースマンというのは、外連味タップリな名前の人が多いですね。ライトニン・ホプキンス(稲妻ホプキンス)とか、マディ・ウォーターズ(泥水)とか。ジョン・リー・フッカーなんて、「売人ジョン」ですよ(゚ω゚*)。いや、そういう俗っぽいところも、ブルースという音楽の良さのひとつなんじゃないかと。



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Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです(ノ^-^)ノ
音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。
プロでも評論家でもありませんので、たいした事は書けないかも知れませんが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!! レコ芸に載っていた近藤譲さんの新譜、室内楽作品集みたい。好きな作曲家なんで聴きたいんですが、持っている2枚のALM盤と4曲かぶってるので悩み中…
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