僕がはじめて買ったロリンズのレコードはこれでした。とにかく有名な1枚だったので、まずはこれだろうと思ったのです(^^)。ところが、1曲目「セント・トーマス」はほのぼのした曲想、2曲目「you don’t know what love is」はゆったりバラード。あれ、ハードバップって、ハードといってもこんなもんかと、ズッコケたのでした。キャノンボール・アダレイの「Somethin’ Else」を聴いた時も同じような印象でした。このアルバム、叩かせたらとんでもなくすごいマックス・ローチがドラムですが、これもぜんぜん叩かない。バックバンドやる時のローチって、フロントを立ててあんまり叩かないんですよね(^^;)。アドリブも、16分音符で心地よく「パラパラパラパラ…」みたいな感じで、コルトレーンみたいに32分で一気に畳み込むとか、アウトしてきわどく攻めるとか、そういう事をしないので、正直言って肩透かし食った気分でした。
私が初めて買ったジャズのレコードはこれでした。
中3だったか、ロック仲間の最先端?の奴が、最近ジャズを聞いているというのに影響されて。
失敗しないように、スイングジャーナルで研究して、さらに渋谷のディスクユニオンに毎週通って、中古盤が出た時に入手したので、半年以上かかりました。
古きよき時代のサウンド、という記憶しか無いのですが、そんな自由なフレージングだったのですか?
聞こうと思って探したけど、はるか昔に売ってしまったらしく、ありませんでした。