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心に残った音楽♪

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Category: CD・レコード > 民族音楽・ワールド   Tags: ---

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『法悦のカッワーリー[Ⅰ][Ⅱ]』

Houetsu no Qawwali もともとは一緒の国だったインドとパキスタンが分裂したのは、宗教差だったそうです。インドがヒンズー教優勢、パキスタンがイスラム教優勢。イスラム教はスンニー派もシーア派も音楽を、人をダメにする娯楽として敬遠する傾向があります。でも、密教系のイスラム教の中にはスーフィーというイスラム神秘主義があって、ここでは音楽を神秘体験に入っていく道具として使う時があります。トルコにあるメヴレヴィー教団の旋回舞踊なんかは有名ですが、パキスタンのチシュティー教団のカッワーリ―という音楽と詩もスーフィーの音楽として有名。これは、ヌスラット・ファテ・アリ・ハーンを中心としたパーティーによるカッワーリ―です。

 なにせ無我の境地まで人を連れていくための音楽なので、トランス感がすごい!陶酔といっても、静かな音がえんえんと続いて眠くなっていく系とは反対で、同じ音型をくりかえしながらどんどん速くなって、意識がものすごく高揚していく感じでした。感覚的には、バリ島のケチャみたいな、音の波状攻撃に呑みこまれていくのと似ているかな?しかも、イスラム神秘主義と言ってもインドの音楽文化とシンクレティズムを起こしてるので、インドのラーガがトルコの旋回舞踊のように短い時間であっという間に高揚していくんです。いや~これはすごかった!!

 音楽部分は、タブラとハルモニウムがパッと耳につく楽器で、これに主導する文言を歌う人とコーラス(単声)、それに手拍子がつく感じ。メンバーは、このCDの写真で見ると、10人でした。歌(というより、たぶん宗教的な詩)が中心で、その歌い方はガザルドゥルパドに共通するものを感じました。最初はハルモニウムだけの伴奏でリーダー(多分アリ・ハーン)のルバートでのゆったりした朗誦。これにリズムが入ってきてイン・テンポになり、真ん中の詩と、うしろでなんでも繰り返されるコーラスが掛け合いのようになって、それがどんどんアッチェルしていって…みたいな感じです。盛り上がってきた時の、言葉を伴わないインプロヴィゼーションみたいなヴォーカリーズをアリ・ハーンが歌う部分があるんですが、そこがめっちゃカッコよかった!

 詩は、たとえばこんな感じ。「たどりついた場所がどこなのか、私には分からない。そこは仮の宿だったのか…」う~んいかにも意味深な感じです、やっぱり宗教音楽なんですね。

 このCDは、もともとは分売されていたものを2枚組にして再発したものです。というわけで、新たに買うなら2枚組セットのものの方が効率がいいと思いますが、どちらか1枚を買うなら、1曲目の冒頭の朗誦部分が死ぬほどカッコいい第2集がオススメです!

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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
intoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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