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Category: CD・レコード > クラシック   Tags: ---

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『プロコフィエフ:交響曲 第1番《古典》、第5番 レヴァイン指揮、シカゴ響』

Prokofiev_Symphony1 5_Levine ロシアの作曲家プロコフィエフの交響曲を収めたCDです。演奏はレヴァイン指揮のシカゴ交響楽団。レヴァインさんはウィーン・フィルと組んで演奏したブラームスの交響曲第1番の演奏が素晴らしくて、それ以来ファンなのです…が、2018年にセクハラで訴えられてしまいましたね(^^;)。まあどう見ても精力的な人ですしね。。

 プロコフィエフは、私の中では好きになるのに時間がかかった人でした。というのは、僕がプロコフィエフに興味を持ったのは、「難解」「急進的」な~んて言われてたから。しかも20世紀の作曲家だし、新古典以降の人は、ザ・現代音楽あたりの音楽を期待してたんです。ところが聴いてみると、思いっきり保守。このCDに入っている2曲の交響曲はその典型でした。

 交響曲第1番は、作曲家自身がタイトルにつけたように、古典派を意識したような音楽。なにも第3楽章を舞曲にするところまで模倣しなくてもいいのにね、しかも曲想までウィーン古典派っぽいし(^^;)。この曲、第4楽章が追いかけっこみたいで面白いです。このへんはハイドンを意識してるのかも。一方、1944年に書かれた交響曲5番は、プロコフィエフの人気作のひとつです。これも1番同様にちょっと保守的な作品で、こちらはロマン派を意識したような音楽。

 判断が難しいのは、プロコフィエフがロシアの作曲家だという点です。ソ連時代のロシアの作曲家って、先鋭的になると政治的に抹殺されるので(実際、留学した後にソ連にのこのこ帰って来たプロコさんは、かなり痛い目を見てしまった)、こういう曲がプロコフィエフが書きたかった音楽なのかどうか、判断がつきません。プロコフィエフって、ロシアから離れた途端に先鋭的な曲を書いたりしますし。ただ、この2曲がプロコフィエフの本意であったかどうかに関係なく、シンフォニー作家としての技術はメッチャ高く感じました。和声の処理とかすごくすっきりしていて、不要な音がまるでない、みたいな。これはコントラストが強くてチャキチャキ進むレヴァインの棒&オケの切れ味の良さも、そう聴こえる要因になったかも。ただ、「新古典でもロマンでも現代曲でもなんでも書けるよ」みたいなのって、じゃあお前は何がやりたいんだという気がしなくもないです(*゚∀゚*)アハハ。

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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