『CECIL TAYLOR ensemble / ALWAYS A PLEASURE』

CecilTaylor_AlwaysPleasure.jpg 同じくドイツのFMPから出た、セシル・テイラーのリーダー作です。ところで、FMPって最近聞かなくなったけど、潰れたのかなあ。好きなレーベルだったのに。まあ、良い音楽を出すレーベルが短命な事はよくある事なので、仕方がないのかも。音楽の内容に拘って、売れるかどうかを度外視するからでしょうか?

 さて、このCDは7重奏団ということで、前の記事までに紹介したバンドよりかなり大きめ。で、フリー色の音楽をやるので、かじ取りがとっても重要になるんじゃないかと思うのですが、これが実に見事。何の決め事もナシにフリーでやってこんなにうまくいくはずがないので、何らかの仕掛けがしてあるとは思うのですが…これが僕にはよく分かりません( ̄ー ̄)。なんか、パートごとに作曲してあって、それと即興が重ねられているのか、パート自体も即興で、枠組みが指定してあるのか。とはいえ、セクションごとに3管がトゥッティするとか、そういうのではないです。いずれにしても、音楽のパートパートの相関関係という作曲の良さを生かしたまま、即興演奏ならではの複雑な感じとか爆発力を活かすという意味では、手品のようにうまくいってて、素晴らしい。

 本当に、4人以上のグループで統制力のあるフリージャズって、音楽家としての高度な能力を感じます。メンバーの中には、チェロのトリスタン・ホンジンガーとかウッドベースのシローンとかの有名どころの名前も見えますが、言っちゃ悪いが楽譜ら読めないんじゃないかと思えるプレイヤーも混じっている気がする(^^;)。いや、プレイ自体はいいんです。ただ、そういうメンバーが結構混じってるバンドを、どうコントロールすればこれほどの音楽にまでたどり着かせることが出来るのかという所にマジックを感じるわけです。そうそう、その意味でいうと、楽譜にばっかり囚われちゃって演奏が死んでいる事にすら気づかない一部クラシックのプレイヤーに比べれば、楽譜なんて関係ない、音楽はサウンドとエモーションだぜ!!っていうようなジャズやロックのプレイヤーの方が、音楽には向いているのかもしれませんね。。
 おっと、話が逸れましたが、『GREAT PARIS CONCERT』が絶妙バランス、『NAILED』がややプレイ志向とすれば、これはやや様式寄りと言えるかもしれません。とはいえ、ものすごいフリーですけど(^^)。これも素晴らしいCDでした!!



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Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです(ノ^-^)ノ
音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。
プロでも評論家でもありませんので、たいした事は書けないかも知れませんが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!! レコ芸に載っていた近藤譲さんの新譜、室内楽作品集みたい。好きな作曲家なんで聴きたいんですが、持っている2枚のALM盤と4曲かぶってるので悩み中…
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