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Category: CD・レコード > 日本のロック・ポップス   Tags: ---

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『Merzbow / tauromachine』

Merzbow tauromachine メルツバウ、1998年のアルバムです。それにしてもメルツバウのCDって大量にありますね。90~00年代だけでも50枚ぐらい出てるんじゃないでしょうか。

 お、これはけっこう面白かったです。理由は単純で、低音がいっぱい入っていて、頭で考えるより先に体に来るから(゚∀゚*)エヘヘ。でもこれ、間違いなくスピーカーにダメージを与えます。高級スピーカーを使ってる人は聴かない方が良いかも。あと、電子音をそのまま突っ込んでいて、アタックもなければデュナーミクも恐ろしく狭い音楽なので、普通の状態で音量のレベルが大きいです。最初のアンプのボリュームに気をつけましょう(^^)。
 中でも好きだったのは3曲目の「soft water rhinoceros」で、バッソ・オスティナートの上でフィルター変化するノイズがかなり高速でグシャグシャいう感じ。これはノイズというより、インプロヴィゼーションの面白さかも。まあでも、つまみをクイクイひねってるだけなので、これだとインプロヴィゼーションといっても音の遊び以上の所に踏み込むのはどこまでやっても難しいのかなあ、なんて思ったり。

 問題は、ループではなく動くものが、すべからく即興である事でした。要するに、刺激は大元のノイズが持っているか、つまみをクイクイひねる操作によるもの。これはストーリーやそれが示すものが何であるかを掘り下げていないスプラッター映画の恐怖に似ていて、血のりに慣れてしまうと何でもなくなってしまう感じ。構造も同じところに弱点があって、音の要素を聴くと実は恐ろしくシンプルで、いくつか重ねている音のレイヤーの組み合わせ以上の構造がないのです。即興でピロピロやるだけなのでね…。せっかく色んな事ができる電子音なのだから、もっとコンポジションに踏み込んでも良かったんじゃないかと。そうでないなら、それらをぜんぶ吹き飛ばすぐらいの過激さで行かないと駄目かも…それだって、いずれは慣れちゃうんでしょうけどね(^^)。

 あんなに好きだったメルツバウが、いま聴くと「あれ?こんなもんだったっけ?」と感じてしまったのは悲しい。。もうこういうものは卒業しないといけない年齢なんだな…。とはいっても、たしかに若い頃もメルツバウの作品の中では、このへんのCDは地味な印象だったので、もっと初期とか、逆にこの後の方が面白いのかも。ノイズ・ミュージックは音楽的に色んな可能性を持っている音楽だと思うので、クラシックの人も普通のロックやポップスしか聴かない人もジャズな人も、毛嫌いせずにみんな一度は通っていい音楽じゃないかと思います。色んな可能性を感じるんですよね(^^)。

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Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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