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『モロッコの古典音楽 MAROC: USTAD MASSANO TAZI Musique Classique Andalouse De Fès』

MAROC USTAD MASSANO TAZI Musique Classique Andalouse De Fès もうひとつ、モロッコの古典音楽のCDを。これはフランスのOCORA原盤の1枚。このCDの主役はウスタード・マッサーノ・タージという人で、音楽家であり、同時に音楽療法を営んでいる宗教的な人物でもあるそうです。独奏ではなくて、アンサンブル演奏でした。

 おお、これはアラビアのマカームとはちょっと違う音楽だ!部分的にはアラビア音楽っぽいところもありましたが、大方はアンサンブル部分は西アジアでもアフリカでもスペインでもなく、インドやパキスタンの軽音楽みたいな雰囲気でした。これが噂のマグリブのアラブ・アンダルース音楽というやつか?!

 まず、このライナーによると、アラブ・アンダルース音楽のルーツは、9世紀にグラナダで活躍したジルヤーブZiryabという音楽家なんだそうです。ジルヤーブは「ナウバ」と「旋法の樹」というふたつのものを作って、これがアラブ・アンダルース音楽に決定的な影響を及ぼしたそうです。
 「ナウバ」はアラブ・アンダルース音楽に不可欠の音楽形式で、有拍と無拍のリズムの交替、声楽と器楽の交替、9種類のリズムが一定の順序で演奏される事、ひとつの旋法が選ばれる事、なんていう規則があるんだそうです。なるほど、だから1曲がメドレーみたいな感じんあってて、しかも長いんだな。
 「旋法の樹」は、自然界の諸要素と、中世アラブの医学の体液になぞらえて、旋法体系をロジックツリーの図形化したものだそうです。こういう枝分かれした組織図形を見ると、ユダヤのカバラを思い出してしまうのは僕だけでしょうか(^^)。

 音楽で体を治すというのは、祈祷師が医師や音楽家を兼ねるようなものなのかも。西アフリカにいるグナワとか、そのへんの伝統とかぶってるのでしょうか。音楽としては、スペインのミの旋法やアラビアのマカームの旋法の過半数を占めるマイナー系の旋法と違って、思いっきり長調だったりするので(色んな旋法があるんでしょうが、このCDに入ってる2曲は両方ともメジャー系。それどころか、思いっきりアイオニアンから始まってました)、あんまりエキゾチックさは感じず、印象だけで言えば優雅な音楽という感じでした。CDのタイトルにも入っている「Fès」(フェス)というのはモロッコの一都市で、この町ではこういう伝統的なアラブ・アンダルース音楽はだんだん聞けなくなってきてるのだそうです。なんか、ちょっとさみしいですね。。

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Bach Bach

Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
ロシアとウクライナがほぼ戦争状態に入りましたが、僕はソ連解体後のウクライナについて本当に無知…。これは2016年にオリバー・ストーン監督が作ったウクライナのドキュメンタリー映画。日本語字幕版が出たらぜひ観たい このブログをYoutube にアップしようか迷い中。するなら作業効率としては早いほど良いんですよね。。その時にはVOICEROIDに話してもらおうかと思ってるけど、誰の声がいいのか考え中
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