心に残った音楽♪

おすすめCDの紹介のほか、本や映画の感想などを (*^ー゜)v

 

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『The Beach Boys / Smiley Smile』

BeachBoysSmileySmile.jpg ペット・サウンズの次に発表されたビーチ・ボーイズ最大の傑作&問題作。ペット・サウンズのさらに上をいく完成度、同時にペット・サウンズどころではない病んだアルバムに仕上がってます(^^;)。大名曲「グッド・バイブレーション」が入ってますが、健全なのはその1曲だけです。ポップスなんだけどとにかくキモチ悪い、さわやかに始まる1曲目も、途中で「あら?…」となるし、3曲目「FALL BREAMS AND BACK TO WINTER」は完全に病気、4曲目でやっとまともになったと思ったらだんだんテーブの回転速度が上がって、いきなりナレーションが飛び込んできて…もう、精神分裂症の人が描いた絵みたい。まともな人が一生けんめい恐く作ろうとするデスメタルより、危ない人が能天気に作ったポップスの方がコワいんだな…。

 この頃のビーチボーイズって、作曲&ボーカルのブライアン・ウイルソンがノイローゼで精神病院通い、人を悪魔呼ばわり、奇行も目立っていたそうです。でもですね、そこまでノイローゼになるのも、「完成度の高いものを作る」というプロ魂があったからで、実際にみごとな完成度、モノを作る人ならこの細部にまでこだわるところはみんな見習うべきレベルかも。突きつめてこそプロですよね(^^)。そしてこの後、ブライアン・ウイルソンさんは精神がライブに参加できるレベルではなくなってしまい、メンバーとも音楽の内容とかで食い違い(そりゃそうか)、ビーチボーイズの歴史はこのへんで一段落。完成度の高さだけじゃなくって、精神疾病のある人がイメージする音楽がどういうものかが分かるという意味でも、ものすごく価値あるレコードなんじゃないかと。



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『The Beach Boys / Pet Sounds』

BeachBoys_PetSounds.jpg 「アメリカン・ポップスにさんぜんと輝く大名盤!」…という触れ込みで、若い頃にワクワクして買ったアルバムです(^^)。まず気をつけなきゃいけないのは、ビーチボーイズといっても、このアルバムはまったくサーフミュージックじゃないという事。ポップスです。しかも、練りに練られたポップスです。山下達郎さんとか、ある時期の日本のポップスが目指した音楽って、まさにこのアルバムなんじゃないかと。

 実に練られたアルバム、これぞプロのしごと!ぶ厚いウワ~ンと鳴ってるリバーブの音とか、フィル・スペクターそっくり(^^)。でも…「サマーデイズ」のところでもちょっと書いたんですが、このあたりのビーチボーイズの音楽って、ポップスのウキウキする耳ざわりのよさとか心地よさだけじゃなくって、部屋にこもってひたすら音楽を作りつづけてるオタク臭を感じてしまうというか、ちょっとマニアックなものになっちゃった気が(^^;)。バンドだけじゃなくって弦や管やティンパニが入ったりしてますが、ピッチがあってなくて気持ち悪かったり、執拗にリフレインが繰り返されたり…ちょっと偏執的なかんじで、僕はこのアルバムを明るく楽しく聴く事が出来ないんです^^;。実際、これ以前のアルバムと比べると、不協和音の使われる量が圧倒的に多くて、これが緊張感を作る為に使われているようには僕には聴こえなくって、気持ち悪くするのが目的に聴こえちゃう…「DON'T TALK」とかは、とくににそんな感じです(^^;)。アルバムの最後は電車の走る音と犬の吠える声だし、曲やアレンジを仕上げる基準が、もう「心地よい」じゃなくなってたんじゃないかと。たしか、作曲をしていたブライアン・ウイルソンは、この辺でノイローゼになっちゃうんじゃなかったでしたっけ?映画監督のデビッド・リンチさんは、映画の中でアメリカン・ポップスを、楽しい表とおぞましい裏の両面を持つものとして使いますが、あのイメージって僕にとってはロイ・オービンソンとこの時期のビーチ・ボーイズがドンピシャ。久々に聴いたんですが、練りに練られて作られた素晴らしさの半面、戦後アメリカの西海岸の明るく幸福なイメージのビーチボーイズの終わりというか、明るい人の闇の一面を見てしまったような、そんなアルバムです(^^)。この後ビーチボーイズはさらに闇に突き進んでしまうという…そこまでいくと、逆に楽しめちゃったりするんですが(^^;)。



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『The Beach Boys / Summer Days (and Summer Nights !)』

BeachBoysSummerDays.jpg ビーチボーイズの「LONELY SEA」に感動したボクは、次に「California Girls」という曲を聴いて叩きのめされてしまいました。それまでの僕は、邦楽より洋楽、巨人より阪神、馬場より猪木という人だったので、とうぜんポップスよりロックの方がぜんぜんいいという価値観にあったわけですが(^^;)、「カリフォルニア・ガールズ」の完成度のすごさに「うわあ、ポップスすげえ…」となってしまったのです。ポップスなので、耳ざわりよく人を心地よく楽しませるよう作ってあると思うんですが、「カリフォルニア・ガールズ」のイントロやサビの連続転調、コーラスワークの完成度、単なるコーラスの繰り返しでなく徐々に厚みと変化を与えるアレンジ能力の高さ…もう、これ以上の完成度を持つポップスなんてなかなかないんじゃないかという素晴らしさ。それはこの一曲だけじゃなく、「LET HIM RUN WILD」などなど、他の曲にも言えます。素晴らしいコーラスを武器に、長年のキャリアを積みながら、作曲やアレンジがついにここまでのレベルに来たのか…という感じ。本当に見事、ビートルズですらここまで完成度の高いポップ・アルバムは作れなかったんじゃないかなあ。僕にとってのビーチボーイズ最高傑作はサーフィンUSAでもスマイルでもペットサウンズでもなく、間違いなくこのアルバム。いつ聴いてもいいです。それどころか、50年代から続いたアメリカン・ポップスのひとつの頂点とすらいえるかも。コーラスもののポップスでは、ビートルズでもアバでもなく、この時期のビーチボーイズだと思ってます。

 この先、ビーチボーイズは「ビーチボーイズ」というバンド名からは想像もできないようなディープな世界に突っ走ります。これがまたすごいんですが、でもアーティストとしての完成度はさらに磨かれていく一方で、ポップスとしての気持ちよさは徐々に犠牲になってしまいました。ペット・サウンズは完成度は高いとは思うんですが、ポップスの気持ち良さが失われてしまったというか、偏執的でどこか病的に感じるんですよね…。そういう意味でも、ビーチボーイズを聴くならペットサウンズだけじゃなくって、ポップスとしての最高峰のこのアルバムもぜひ聴いていただきたいなあ、と(^^)。


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『The Beach Boys / Surfin' USA』

The Beach Boys _SurfinUSA 台風襲来で奇跡のビッグウェーブ、これはサーフィンだな(^^)。というわけで、ビーチ・ボーイズです!!「ビーチボーイズ?ダッせえ…」と思った方、そういわずに最後まで読んでいただけないでしょうかm(_ _)mオネガイシマス。。

 ハードロックのあとジミヘンとかクリームとかクリムゾンとかにぶっ飛んだ中学生のころの僕みたいな人にとっては、ビーチボーイズなんて軟弱の極み(^^)。それでも聴こうと思えたのは、ビートルズあたりの音楽が「あ、古いかんじけどこれはこれでいいな」という体験があったから。それでも「サーフィンUSA」は、キャロルの「ファンキー・モンキー・ベイビー」とかワイルドワンズの「思い出の渚」クラスでダサいと思ってました(^^;)。でも、たまたま聴いていたラジオで、「LONELY SEA」というバラードが掛かったんです。これがメッチャクチャいい曲で、しかも男声コーラスがヤバいぐらいに美しい。フィフティーズっぽかったんですが、ボビー・ヴィントンの「Mr.Lonely」をもしのぐほどの名曲、ティディ・ベアーズの「To Know Him Is To Love Him」とどっちがいいだろうかというほどにしびれてしまいました。誰だこれは…と思ったら、なんと「サーフィンUSA」のイメージだけで馬鹿にしていたビーチボーイズじゃないですか!いや~驚きました。でもって、この曲の入ったアルバムを探したところ…よりによって「サーフィンUSA」に入っていたという次第(^^;)。しかし、これが買ってきて聴いてみると、コーラスがめっちゃ美しかった。ビートルズのコーラスを「メッチャ綺麗だな~」と思っていたのに、ビーチボーイズは2枚も3枚も上。いや~、聴く前はチャカチャカした古くさい軽音楽と勝手に思って食わず嫌いだったんですが、実際はバラードあり見事なコーラスありロックンロールありサーフィンありという多彩なポップ・グループでした(^^)。というわけで、「LONELY SEA」を聴いたことのない方は、ぜひこのアルバムで体験してみて下さい!僕はこれを聴くと、夏の終わりの少し寂しい海の情景がブワッと浮かんで、泣けてきちゃうんです…


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『Sheena Easton / The Lover in Me』

Sheena Easton The Lover in Me ドン・ジョンソンときたら、すぐに思い出すのがシーナ・イーストンさんです。マイアミ・バイスで恋人役でしたからね(^^)。シーナ・イーストンさんを語れるほど知っているわけではないのですが、「Follow my rainbow」というバラードの詞は心にグッとくるものがあって好きでした。

 シーナ・イーストンさんはアメリカで大ブレイクという印象もありますが、イギリス(スコットランド)の出身です。ヴォーカルオーディションの番組で優勝して大抜擢、そのあとは音楽もファッションもアーティストイメージもコロコロと変わりながら、とうとう飽きて捨てられたと思われたところで再ブレイクしたのが1988年のこのアルバム。80年代終わりになるとプリンスとかベビーフェイスとかのブラック・コンテンポラリーなんて呼ばれる音楽が洗練されたサウンドを作っていた頃で、この時のイーストンさんはベビーフェイスのチームに音楽を依頼。いま聴くと「ああ実に薄っぺらい音だ」と思わなくもないんですが、当時は…やっぱり薄っぺらいと思ってた(^^;)。でも、このアルバムに入ってる「Follow my Rainbow」の歌詞を聴いた時、僕はしびれてしまったんです。

I’m not just looking for an answer to my prayers or my dreams
It’s just I feel my love needs more consistancy
I’m about out of luck, half out of time, I’m just about to lose my mind, I’m starting to lose touch with my reality
祈りや夢に答えなんか期待していない
ただ愛に一貫性を感じたいだけ
運に見放され、時間切れになりかけ、正気も失いかけ、現実が分からなくなりかけている

I never wished on stars, I never thought that dreams came true, yet in the midst of all my disbelief
Darlin’ now I feel like I am long overdue
I search high and low to find my pot of gold and that’s why…
星に祈った事もなければ夢が実現するなんて考えた事もない、不信感さえ募りつつある
ダーリン、待っているだけでは駄目だと今は感じる(=長年の懸案はそういう私だと感じる)
(自分で)どこへでも幸せを探すわ、だから…


 例によって怪しい訳で申し訳ないですが(^^;)、この詞にしびれました。ある種の空しさや諦めがあって、それはそうなんだけどそれって「feel like I am long overdue」なんじゃないかと思えてならなくなってきた私は「to find my pot of gold」に踏み込むわけですよね。いやあ、すばらしい詞なもんだから、月並みな曲とアレンジまですばらしく感じてしまう(^^)。。本当に心に刺さったんです。

 シーナ・イーストンさんって、日本でいう産業音楽の歌手さんという位置にある人だと思います。音楽を作るのはプロのクリエイターさんチーム、売るための戦略やイメージ作りをするのはレコード会社のディレクターさんをはじめとした販売戦略チーム。イーストンさん自身は歌が好きで一生懸命トレーニングをして、歌を歌っていたいからオトナの業界人のひとたちの言うとおりに音楽性も主張もコロコロ変え、イメージも素朴な清純派みたいな歌詞やファッションになったり、金髪ソバージュにほとんど下着同然のステージ衣装でおっぱい半見えで挑発的な言葉を吐き出すセックスシンボルになったり、黒のストレートでエキゾチックになったり、ポピュラー音楽界に踊らされ続けた操り人形のよう。80年代の音楽界って、日本も英米もまさにそういう産業界だったように思います。でも、こういうザ・資本主義な今の社会の中で「lose my mind」で「lose touch with my reality」になってる人って、実は僕たちみんななんじゃないかという気がするんですよね。だから、この詞を聴いて僕はしびれたんじゃないかと思います。彼女自身が努力してオーディションでグランプリを取ったり、離婚を4回も繰り返したり、一方でボランティアで多額の寄付をしたり。ただの産業軽音楽といってしまえばそれまでなんですが、完全な人なんていないわけですから、迷い、足を踏み外し、天狗になったりした事もあり、でも芯のところは一生懸命マジメに生きようとしている小市民な感じがして、僕はすごく好感を覚えるのでした(^^)。


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プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです。音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度ですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

最近気になってるCDとか本とか映画とか
スゴイのが出る!King Crimsonの1970-1972年の間のスタジオとライブ音源!21CD+4BD+2DVD!リハーサルテイクとか、メッチャ聴いてみたい!2万円か、また貯金しないと。。 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!!
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