『Johnny Winter』

Johnny Winter 1st 1969年、ジョニー・ウインターのデビュー作です。バンドブルースです。ギターはメッチャクチャ上手いし、ヴォーカルはシャウトしまくりでメッチャクチャカッコいい!!僕が聴いたジョニー・ウインターのアルバムの中では、ひとつ前に紹介したアルバム『Nothing but the blues』と甲乙つけがたい大名盤です!!
 リフを基調とした若干ロック寄りのメッチャかっこいい1曲目「I'm yours and I'm hers」、ソロギター弾きまくりの2曲目「Be careful with a fool」、思いっきりアコースティックのスライドギター弾き語りの超名演の3曲目「DALLAS」、ゲストのウォルター・ホートンのブルースハープがカッコよすぎる4曲目などなど、ひと口にブルースといっても、バラエティに富んでます。そしてうまい、やさぐれてる、かっこいい、迫力がスゴイ!!白人が演奏したホワイトブルースって、どこかで2番煎じ的な扱いを受けたり、80年以降はハードロック的な視点で「ブルース系はワンパターン」みたいに軽くみられる事がありますが、これだけカッコいい音楽を聴かずに軽く見るのはもったいないっすよ(^^;)。僕的には、ジョニー・ウインターのブルースって、ブルースのちょっとレイドバックした所が全然なくって、もう攻めまくり弾きまくり叫びまくりのカッコいい音楽になるので、アコースティックでもエレクトリックでも、クラプトンよりも評価が上。それどころか、ブルースの王様B.B.キングよりも好きだったりします(^^)。間違いなくブルースロックの大名盤!!メッチャかっこいいので、聴いてない人には一度は聴いて欲しいなあ。

『Johnny Winter / Nothin' But The Blues』

Johnny Winter - Nothin But The Blues これもジェームス・コットンが参加したアルバム。ホワイト・ブルースなんていわれる白人のブルースの最高峰ジョニー・ウインターのアルバムです!もう、ジョニー・ウインターの不良っぽいパワーあふれるブルースを聴いちゃったら、イギリス系のバンドブルースがぬるく感じて仕方なくなっちゃうんじゃないかと(^^)。。ロックよりもロックっぽいと思っちゃいます!!ジョニー・ウインターは、ロックの人がブルースに入りたい時は、絶対のおススメ!すっっっっっっごいカッコいいです!2枚おススメがあるんですが、これはその1枚。

 ジェイムズ・コットン参加なんて書きましたが、実際はコットンさんだけじゃなくってマディ・ウォーターズのバンドメンバーがフル参加という感じなのかな?マディ・ウォーターズ本人も歌っちゃってる曲がありますし。ジョニー・ウインターは、僕的には気をつけなくちゃいけない所がありまして、ロックバンドっぽい事をやってるアルバムは大体つまらない(^^;)。でも、ジョニー・ウインターがブルースをやったアルバムはヤバいぐらいに良いものが多いです。ギターは超絶にうまいし、ヴォーカルはダミ声なのにスパーンと抜けてスゴイ。暗くドロドロと内にこもるブルースじゃなくって、悪そうで外に吐き出すエネルギーあふれるブルースになるんですよね、これが不良っぽいカッコよさ満載!!2曲目のドブロギターのスライドなんて超カッコいいけど、これが出来る人がどれぐらいいるだろうか・・・痺れます。。ウインターさんのものすごい声のヴォーカルとカッコよすぎるギターを中心にバンド全体がカッコいい、ホワイトブルースの大名盤だと思います(^^)。。あ、コットンさんのブルースハープもすっごいカッコいいですが、バンマスに気を遣って控え目かな(^^)?


『The James Cotton Band / Live & On The Move』

The James Cotton Band - Live On The Move ジェームズ・コットンのリーダーアルバムで僕が最初に聴いたのはこのアルバム。大学だったんじゃないかな、ブルースハープを吹いている友人がいまして、彼が「ジェームズ・コットンとリトル・ウォルターがおすすめ」といって、貸してくれました。さすがリーダーバンドというわけで、ジェイムズ・コットン吹きまくってます(^^)。ただ、音楽とバンドがですね…ソウルというかファンクというかロックというか、エレクトリックバンドで、ベースもエレキでブイブイいってるし、エレピまで入ってるし、サックスソロまで入ったりして。1976年のアメリカの黒人音楽という事もあるんでしょうが、ショーやエンターテインメント全開、しかも作り込みが甘くてバックバンドは「バイトでやってるだけ」という匂いプンプン(^^;)。こういうやっつけ仕事感って、この超チープなジャケットからも伝わりますよね。このあと、マディ・ウォーターズのバンドに参加していた頃のコットンさんのプレイを聴かなかったら、僕はきっとジェイムズ・コットンを好きにならないままだったんだろうな…。
 でも、ブルースハープのテクニックはさすがにホンモノで、マディ・ウォーターズのバンドに参加していたときはバンドやバンマスを立てて控え目に吹いていたのが、このアルバムでは自分の技術の限界まで出し切っているかのような熱いハープが聴けます!1曲目のイントロのハープソロとか、マディ・ウォーターズ・バンドでもやっていた18番「Got My Mojo Workin'」でのうねりまくるハーモニカとかは一聴の価値あり!もし自分がハーモニカ奏者だったら、ブルースハープのテクニックの教科書にしたくなるような演奏でした(^^)。


『Muddy Waters / At Newport 1960』

Muddy Waters At Newport 1960 チャック・ベリーの陰に隠れて、ブルースハープ奏者のジェームス・コットンさんも他界していました(;_;)。ハーモニカ音楽が大好きな僕ですが、ブルースハープ奏者はけっこう好みが分かれます。白人ではフーやビートルズみたいな「ついで」の人は、オカズとしては雰囲気あるけどハーモニカってこんなもんじゃない…という意味でイマイチ。でもポール・バタフィールドみたいな「マジ」の人の演奏は大好き!両者のレベルって大人と子供ぐらいに違うので、ホンモノのブルースハープをはじめてきいた時にはビビりました。本職の黒人ブルースのばあいヘタな人はまずいないんですが、サニーボーイはどっちも苦手(上手い下手じゃなくって、明るめで軽い音楽を好む所が肌に合わない;_;)、でもリトル・ウォルターは「ブオ~~~ン」ってものすごいブロウの仕方をして死ぬほどカッコいい!そしてジェイムズ・コットンは…思いっきりリトル・ウォルター系、めっちゃ好きでした。
 僕にとってのジェームス・コットンは、とにかくマディ・ウォーターズのバンドに参加していたとき。リトル・ウォルターもそうですが、マディ・ウォーターズのエレクトリックバンドはハーモニカ奏者が絶品なんですよね。そして、ジェイムズ・コットン参加のマディー・ウォーターズのアルバムといえばこれ。1960年のライブアルバム、めっちゃ有名な1枚ですが、ヴォーカルのオブリを取るジェイムズ・コットンのブルースハープがとにかく目立ちます。1曲目のスロー・ブルース「I Got My Brand On You」からして、コットンのブルースハープ全開!!戦前のアコースティック・ブルースが大好きな僕にとって、エレクトリックなバンド・ブルースはあんまりツボじゃないんですが、ジェームズ・コットン参加時のマディ・ウォーターズのバンドは別。エレクトリック期のマディ・ウォーターズのアルバムでは、これが一番好きで、それってピアノとブルースハープによるところが大きいんじゃないかと。
 ちなみにこのバンド、メンバーは… Muddy Wataers (vo, guitar), Otis Spann (piano), Pat Hare (guitar), James Cotton (harmonica), Andrew Stevens (bass), Francis Clay (drums)。有名人ばかりですね…というか、マディ・ウォーターズのバンドに参加したから有名なのか(^^)。僕自身がそうだったのですが、バンドブルースって、古臭い、単純、つまらない、ワンパターン…と感じる人が少なくないと思うんですが、当たりを引くとマジでハマります。落語やモノクロ映画みたいなもんで、一見地味だけど実は深い世界。このレコードは、個人的にはバンドブルースの中では大推薦の1枚。そして…ジェームズ・コットンさん、若い頃の僕に、やさぐれたカッコいいブルースを聴かせてウキウキさせてくれてありがとう。ご冥福をお祈りしますm(_ _)m。。


書籍『精神と音楽の交響 西洋音楽美学の流れ』 今道友信・編

SeisintoOngakunoKoukyou.jpg ひとつ前の日記で紹介した本『音楽の原理』は、音の科学や作曲技法や身体まで、音楽に関する何もかもを体系づけた壮大な本でしたが、えらく論理的なので、ただでさえ難解な美学方面がかなり難しかったです(^^;)。僕の場合、美学というのは、音大の授業で習ったヘーゲルが最初の出会いで、面白そうなので自分でいろんな本を買ってきては読んだもんでしたが、ちょっと哲学が入るんで、むちゃくちゃムズカシイんですよね。音楽に限らなければ、いろんな哲学者が有名な美学書を書いてますが、けっこう美術系が多くって、音楽は少な目だったりもするし。アホなボクにとっては、今まで読んだ音楽に関する美学書の中では、この本がすごく分かりやすかった!!この本がなかったら、美学系はお手上げだったかも。
 
 この本は、西洋音楽に関する美学の流れを、古い時代から現代まで、各時代で有名な音楽論を書いた人の考えを紹介していきます。各章につき一人という感じで、いちばん古いのは2世紀の天文学者プトレマイオス、いちばん新しいのはマイアーという現代の音楽学者。ぜんぶで15章ですが、アドルノという社会学者は2回でてくるので、合計14人かな?やっぱり古い時代の人の音楽論は科学が追いついてないので、かなり抽象的になってしまって同意できなかったりしましたが、でも当時の人が世界をどうやって見ていたかとか、音楽をどういうものだと感じていたのかとかが分かって面白かったです。そしてやっぱり「おお~すげ~」ってなるのは近現代。ワーグナーやニーチェが信奉しまくったショーペンハウアーの音楽美学あたりから、一気に面白くなります!!「芸術は理念(Ideen)を再現したものである」(ショーペンハウアーの章P.296から抜粋^^)とか、すごいと思いましたね~。。

 この本、それぞれの章は、違う専門家が書いてます。そして500ページ近いので、色んなものの観方が出来るようになってる半面、論点がぼやけて見えがちでしたが、こういう本というのは論文の持ち合いが普通。というわけで、読む側が「これは音楽の美学について書いてある本なんだ!」という所を見失わないように気を付けておかないと、迷子になるかも。逆にいうと、そこさえ見失わなければ、音楽美学の入門書として、これほど分かりやすい本もないかと思いました。むずかしい音楽の美学書についていけなかった経験がある人はけっこういると思うんですが(僕がそう^^;)、そんな人にもおすすめです!!

プロフィール

Bach Bach

Author:Bach Bach
神戸住まい、奥さんとネコと暮らす音楽好きです(ノ^-^)ノ
音大は卒業したのですが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたCDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。
プロでも評論家でもありませんので、たいした事は書けないかも知れませんが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば、大変嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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 今月号のintoxicateに載っていた1枚。「Vyacheslav Artyomov」、ロシアの作曲家は名前が読めなくってムズカシイ。。「ヴャチェスラーフ・アルチョーモフ」と読むらしいです。伝説の「フレンニコフの7人」のひとりとの事ですが、それって何かすら僕は知らず(^^;)。作風的には初期は新古典的、後に民族的な様式、十二音技法や、複調性、ミニマルなんかも用いたみたい。ロシアの前衛は強烈なものが多いので、聴いてみたいです。アマゾンで買おうと思ったらダウンロード版しかなかった(;_;)。 少し前に取りあげたエリザベス・コットンですが、ライブ盤なんてあるのか?!これは聴きたい… オスマン時代から現代までのトルコ音楽のガイド本みたいです。おおお~、これは絶対に読もう!! レコ芸に載っていた近藤譲さんの新譜、室内楽作品集みたい。好きな作曲家なんで聴きたいんですが、持っている2枚のALM盤と4曲かぶってるので悩み中…
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